高知の美容師青木が書くブログ

心に落ちて来るものや、髪の毛、美容に関する事を書くブログです。

カラーの時頭に巻くラップの意味は?

カラーやパーマの放置時間中、必ずといっていいくらいにラップを巻きます。お客様も当たり前なのであまり気にしてないと思いますが、意味があって巻いてます。

  1. カラー剤の乾燥を防ぐ。
  2. 頭皮の熱を利用する。
  3. 髪に塗布したカラー剤が顔や首に付かないようにする。

 

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◼️カラー剤の乾燥を防ぐ。

カラー剤は1液と2液を混ぜてクリーム状にして塗布します。そしてカラーは空気に触れて発色する酸化染料です。

しかし、美容室の空気は冷房や暖房で不安定です。内側より表面のカラー剤が乾きやすく、顔周りのカラー剤は薄めに塗っていますのでますます乾きやすい。

カラー剤が乾燥すると上手く発色しない場合があるのが事実です。

なので、ベストな塗布状態を守るためラップをして乾燥を防ぎます。

髪を暗くする、しっかり色味を出す薬剤の場合はラップをあえてしない場合もあります。「あれ?今日はラップしないのかな?忘れているのかな?」っと思ったら美容師に聞いてみて下さい、きちっとした理由を教えてくれます。

■頭皮の熱を利用する

体温を使ってカラーの色を少し発色させる。ファッションカラーは地肌付近にカラー剤を薄く塗ります。そのため発色が遅かったり、明るくなりにくかったりします。そこで体温の熱を使って薬剤の浸透を促進させるためにラップをします。

■髪に塗布したカラー剤が顔や首に付かないようにする。 

カラーの放置時間中に下を向いて雑誌を読んでる時、カラーを塗った髪の毛が顔周りに落ちてきたら大変です。触ると手は汚れますし、首にカラー剤が付くと気持ち悪いし、過敏に反応する可能性もありますので優しく包むようにラップをします。

  

カラー剤は酸化染料なので空気に触れて発色します。酸化と言えば、果物のリンゴもそのままにしておくと色が黒くなってしましますよね?それと同じです。

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 カラーの時ラップをしておいて10分、ラップを外して空気に晒し10分など、発色を調整する技術もあります。

 

 色々な場面がありますが無意味にラップを巻いているわけではないのです。

 

 

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